扇子は用途や形、サイズによって様々な呼び方があります。
持扇
もっとも一般的な携帯用の扇子です。男性用の「男持ち」は大ぶりに、女性用の「女持ち」は男持ちよりはやや小さめに軽く作られています。
舞扇
日本舞踊や歌舞伎などで、舞を踊るときに用いられる扇子です。舞台で映えるように絵付けや装飾が施されいて、大きめに作られています。
仕舞扇
能や狂言の舞台で使われる扇子です。大きさや模様、装飾は流派によって違いますが、演じる役柄によっても細かい決まりやしきたりがあります。
茶扇
茶席で使われる小さな扇子。流派によって、大きさや装飾が異なり、威儀を正し、結界の役目を果たす道具なので、これで涼をとることはしません。
飾り扇
文字通り、飾って楽しむための装飾用の扇子です。手にとって涼をとるというより、インテリア、もしくは装飾品、工芸品として認識される扇子です。
祝儀扇・不祝儀扇
お祝いの席やおめでたい席に持つのは金銀が施された祝儀用の扇子です。かたや、葬儀や法事などのときには黒を基調とした不祝儀用の扇子を持ちます。